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第4回研究会終了

第4回研究会が1月19日に終了いたしました。

Hal Fosterの論考“(Dis)Engaged Art”の第一章を読み合わせました。


(第一章の要約)
近年、ティラヴァーニャやヒルシュホルンらに代表される、贈与的、あるいは協働的な作業によって特徴付けられる「リレーショナル・アート」が隆盛している。それらはニコラ・ブリオーが言うように、マスカルチャーや資本主義への抵抗というような意識が見出せる一方で、他者との共同制作や議論性といった部分に関心を置きすぎることで、クレア・ビショップが指摘するように民主主義の前提とも言える対話性のなかの矛盾や、ある共同体の外側にあるものに対する意識を低下させてしまう危険性がある。・・・


全体としては、第2,3回(ティラヴァーニャ、ビショップら)の議論のまとめに当たるような内容でした。

次回は、続いて第二、第三章を読む予定です。
※第三章はOctober誌掲載のテクストを一部補筆して採られたものです。


なお、今回のディスカッションのなかでは、

「Relational Art」や、協働的な手法を取るアートの陥りやすい問題について、フォスターの指摘を確認しながら議論が行われたほか、フォスターがその意義を評価する「Archival Art(アーカイヴ的なアート)」という手法の(不)可能性などについても意見が交わされました。

次回は、さらに具体的な事例を中心とした内容(ヨアキム・コースターの実例など)になっており、ポストモダニスト的な歴史の「正当性」が議論の中心の一つとなっています。


次回は2月中旬に開催予定です。詳細が決まり次第、ご連絡いたします(小泉)。



※ 今回の参加者は、井上文雄(CAMP/MOT)、遠藤水城(ARCUSディレクター)、小泉元宏(D1)、笹島秀晃(東北大院)、住中浩史(アーティスト)、長津結一郎(M1)、長谷川仁美(MIACA)、水内貴英(アーティスト)、三宅航太郎(アーティスト)、山口礼子(B1)[敬称略]でした。

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by thearts | 2009-01-30 01:03